スキャルピングとは、デイトレードの中でもより僅かな利幅を狙って、短時間で売買を繰り返す手法のことをいいます。定義はありませんが、一般的には数秒から数分の間に売買を完了します。1、2ティックで利益確定、当然損切りは鉄則です。スキャルピングの目的は、市場の小さな価格変動から利益を得ることにあります。
上昇を続けそうな株を無理に売る必要はないと思いますが、上がっていく銘柄を見つけるのではなく、今この瞬間に上がる銘柄を次々と見つけるというのがスキャルピングの考え方です。
スキャルピングを行ううえでのポイント
実際にスキャルピングを行う時に知っておきたいポイントです。
小さな利益をコツコツと
スキャルピングでは、1〜2ティックの利益を目指し、短時間での売買を繰り返します。これにより、一日のうちに多数の取引を実行し、小さな利益を積み重ねます。
損切りも最小限に
小さな利幅を狙うため、損切りの実行も同様に重要です。損失を最小限に抑えることが、スキャルピングでの成功には不可欠です。
板読みのスキル
スキャルピングでは、チャート分析よりも、実際の取引状況を示す板情報(売買注文の状況)の読み取りが重要です。売り板が消費されるのを見てから買い注文を出し、約定後すぐに利益確定のための売り注文を出します。
すばやい判断と実行
スキャルピングは、すばやい判断とタイミングの良い注文が求められます。株価の動きに即座に反応し、計画通りに実行する能力が必要です。
値動きの少ない相場で
株価がもみ合っている時でも、スキャルピングでは利益を出すチャンスがあります。価格の小さな変動を利用することができます。
スキャルピングの戦略的使い方
スキャルピングをデイトレード戦略の一部として利用することも有効です。市場の状況に応じて、利幅を大きく狙う通常のデイトレードとスキャルピングを組み合わせることで、より柔軟なトレードが可能になります。デイトレーダーの中には、終始スキャルピングに徹して利益を出し続けてる人も多く存在します。
スキャルピングの向きと不向き
スキャルピングは、高い集中力と迅速な判断能力を要求されるため、すべての投資家に向いているわけではありません。しかし、この手法のコツを掴むことができれば、非常に効果的な投資戦略となります。スキャルピングで利益を出すには、継続的な練習、市場分析のスキル向上、そして何よりもメンタル面や自己規律が大切です。
スキャルピングは、短期間での小さな利益を追求することに特化したデイトレードの手法です。この戦略を実践するには、株価の瞬間的な動きに対する深い理解と、迅速な実行能力が必要です。デイトレードの中でも特に高度なスキルを要するスキャルピングは、経験のあるトレーダーにとって有効な手段となり得ます。