テクニカル指標の数値設定をどうするかは重要な問題です。始めのうちは自分の使用するチャートツールの初期設定のままでいいと思いますが、指標に対する理解が深まったら自分なりの設定をしてみるといいでしょう。
例えば、移動平均線のクロスの場合なら、短期の移動平均線の数値を下げることで素早くサインを示します。
上のチャート図では15本の移動平均線を8本の移動平均線に変えることにより値動きに素早く反応し、早い段階からサイン示しているのがわかります。
ここで注意したいのは、短期の線の数値を下げると反応は早いのですが、無駄なサインも多くなり騙しが増えるということです。
早い反応を求めるなら短期の線の数値を下げ、慎重に見極めたければ短期の線の数値を上げるということになります。これはほかの指標に関しても同じことが言えます。MACDやストキャスティクスなども短期の線の数値を変更することで調整が可能です。
このように、自分が取引する銘柄のチャート図と照らし合わせながら数値を調整していくわけですが、特にルールの様なものはなく自由に設定ができます。
短期の線なら5,7,9,11,などを試してみるといいかもしれません。また、フィボナッチ数列である3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144などの数字もよく使われています。もし、迷うようであれば初期設定を基準に調整してみましょう。ほとんどのチャートツールの指標には、一般的な数字が設定されているので参考にするといいと思います。