トレンドが発生している時はそれに逆らわない売買が推薦されます。上昇トレンドの時は買い、下降トレンドの時は売るということです。そして、そのトレンドの波が引いた時に売買を仕掛ける、押し目買いと戻り売りという戦略があります。
このように、上昇トレンドでの一時的な押し目を狙って買うことを押し目買い、下降トレンドでの一時的な戻りを狙って売ることを戻り売りといいます。
押し目買いと戻り売りはなかなか難しいものです。トレンドラインや移動平均線を使ってタイミングを捉える方法がありますが、研究して自分なりの感覚を掴む必要がありそうです。
また、「押し目待ちに押し目なし」とは、強い上昇トレンドの時は押し目もなく価格が上昇していくという意味の格言で、押し目買いの難しさを表しています。時には押し目を待たずに仕掛けることも必要でしょう。
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半値と3分の1
押し目と戻りの目安として半値と3分の1という値幅があります。これらの値幅はキリが良いため投資家に意識されやすいこともあり、実際に見られることの多い押し目と戻りのポイントになります。
また、レンジ相場の時も半値と3分の1は意識されます。レンジ内の半値、または3分の1で価格が反発した後、その方向にレンジブレイクするケースがよく見られます。
このように、どのような相場の状況であっても値動きがあった後に反発があると半値と3分の1という値幅はひとつの節目として意識されます。
そして、半値以上の押しや戻りがあると、価格が元の水準まで戻るくらいの力強さがあるといえます。大きな値動きが起きた時は、半値の水準にサポートやレジスタンスを意識してみるのもいいでしょう。