株主として配当金や株主優待などの利益を受け取る資格が確定する日を権利確定日をいいます。具体的には、この日にあなたがその企業の株を保有していることが確認されれば、配当金の支払いや株主優待の対象となります。
権利確定日までのカウントダウン
実際に配当金や株主優待をもらうためには権利確定日の2営業日前の取引終了時点で株を保有している必要があります。少しややこしいですが、株を購入してから株主として株主名簿に名前が記載されるまでに2営業日かかるのでこのようになります。(土・日・祝の非営業日はカウントしません)
例えば、31日が権利確定日の場合に権利を確定するには?(権利確定日は月末の場合がほとんどです)
- 29日 2営業日前(権利付最終売買日)取引終了時点で株を保有
- 30日 1営業日前(権利落ち日)株を売却しても権利はもらえる
- 31日 権利確定日
このように権利付最終売買日の大引けまでに株を保有し、権利落ち日にその株を売り払っても配当金や株主優待をもらう権利を獲得できます。
権利付最終売買日と権利落ち日の市場動向
権利付最終売買日には、株価が高騰する傾向にあります。(実際には権利付最終売買日前の数日間で株価が上昇していて、当日は膠着状態の事が多いです。)これは、多くの投資家が配当金や株主優待を目当てに株を購入するためです。一方で、権利落ち日には株価が下落することが多いです。これは、権利を確定した後、多くの投資家が株を売却するために起こります。
デイトレーダーにとっての戦略
権利付最終売買日と権利落ち日は、市場のボラティリティが高まるため、デイトレーダーにとっては大きな取引のチャンスとなります。特に権利落ち日には、株価が急落した後に買いが入りやすくなるため、短期的な価格の反転を狙う戦略が有効です。これらの日を上手く利用することで、短期間での利益獲得が期待できます。
権利確定日を理解し、適切に対応することは非常に重要です。権利付最終売買日と権利落ち日の市場ボラティリティが高まる時期には、リスク管理を徹底することが大切です。損切りラインを設定するなど、損失を最小限に抑える戦略を立てましょう。