東京証券取引所における取引の時間帯は、デイトレーダーにとって重要な情報の一つです。効率的な取引戦略を立てるためには、取引時間の理解が不可欠です。
この記事では、取引時間帯とその特徴、さらに「ザラバ方式」とそれに関連するルールについて、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
東京証券取引所の取引時間帯
東京証券取引所での株式取引は、平日(土曜日、日曜日、祝日を除く)に行われます。取引時間は以下のように分かれています。
- 前場: 9時から11時30分まで
- 後場: 12時30分から15時まで
取引時間外にも注文は可能ですが、実際の取引(約定)は上記の時間内にのみ行われます。
取引時間帯の詳細
取引の日は、以下のスケジュールに従って取引が行われます。
- 8:00 – 前場の注文受付開始
- 9:00 – 前場の取引開始(寄付き)
- 11:30 – 前場の取引終了(前引け)
- 12:05 – 後場の注文受付開始
- 12:30 – 後場の取引開始(後場寄付)
- 15:00 – 後場の取引終了(大引け)
時間 | 説明 | |
---|---|---|
前場注文受付 | 8:00から | 前場の取引開始前に注文を受け付けます。 |
前場(ザラバ) | 9:00から11:30まで | 売買が実際に行われる時間帯です。 |
後場注文受付 | 12:05から | 後場の取引開始前に注文を受け付けます。 |
後場(ザラバ) | 12:30から15:00まで | 売買が実際に行われる時間帯です。 |
板寄せ | 前場・後場開始前 | 取引開始前に最適な株価を求めて最初の約定を行います。 |
ザラバ方式とは
東京証券取引所では「ザラバ方式」が採用されています。ザラバ方式では、売り注文と買い注文の価格が一致するたびに、リアルタイムで取引(約定)が行われます。ザラバ方式の特徴として、次の2つの原則があります。
- 時間優先の原則: 同じ価格の注文では、早く入力された注文が優先されます。
- 価格優先の原則: 売り注文では最も低い価格、買い注文では最も高い価格の注文が優先されます。
注文受付と約定
取引時間帯以外でも注文は受け付けられますが、約定は取引時間内にのみ行われます。前場の取引が開始する前、すなわち9時前には「板寄せ方式」が行われ、この時点で最適な株価を求めて最初の約定が実施されます。これを寄付(よりつき)と呼びます。同様に、後場の開始時にも後場寄付が行われます。
東京証券取引所の取引時間帯を理解することは、効果的なデイトレーディング戦略を立てる上で重要です。ザラバ方式とその原則を把握し、取引時間帯を最大限に活用することで、個人投資家はより良い取引結果を目指すことができます。この記事では、取引時間帯とザラバ方式について、初心者にもわかりやすく説明しました。これらの知識を身につけることで、株式市場での取引がより理解しやすくなり、効率的な取引が可能になります。