売り注文が集中している価格帯を「厚い売り板」と言います。特定の価格に大量の売り注文が存在すると、その価格帯が一時的な株価の抵抗線となり、株価の上昇を妨げる要因となります。
目次
厚い売り注文があるときの買いのパターン
厚い売り注文があるときの買いのパターンを説明します。まずは板を見てみましょう。
売り数量 | 株価 | 買い数量 |
82 | 110300 | |
66 | 110200 | |
78 | 110100 | |
150 | 110000 | |
109900 | 86 | |
109800 | 77 | |
109700 | 91 | |
109600 | 88 |
110.000円に150の売り注文があります。現在はこの厚い売り注文が株価の上昇を抑える形になっています。しかし、この厚い売り注文をブレイク (抜ける)すると 株価が急上昇することがあります。これは、売り圧力が解消され、買い手がより高い価格で購入する意欲が高まるためです。
売り数量 | 株価 | 買い数量 |
82 | 110300 | |
69 | 110200 | |
75 | 110100 | |
35 | 110000 | |
109900 | 92 | |
109800 | 80 | |
109700 | 85 | |
109600 | 98 |
まず、上の板のように110.000円の売り注文が食われて無くなりそうな時に指値で110.000円の買い注文を入れます。110.000円の買い 注文が約定し見事に株価が上昇したら厚い板のブレイク買いは成功です。
分厚い板は株価の上昇や下落を抑えることが多いのですが、食われて無くなると上昇や下落を加速させる場合があるので、その特徴をうまく利用してトレードしましょう。
この戦略を実践する際には、厚い売り板の動きを常に注視し、他の市場参加者の行動や市場の全体的なトレンドを考慮する必要があります。また、予想と異なる動きに対しては迅速に対応するためのリスク管理戦略も重要です。