指標スキャルの戦略と恐ろしさ

相場が大きく動く指標発表時は、デイトレーダーにとって絶好のチャンスです。指標発表時を狙ってスキャルピングで利益を上げているデイトレーダーも多く存在します。

目次

指標スキャルの戦略

指標の強弱を事前に予測するのは不可能です。そこで指標スキャルでは、発表時刻まではポジションを持たずに指標が発表されて相場が動き出してから仕掛けるのです。

そこで、2つの戦略が考えられます。

1、上がったら買う、下がったら売るの順張り

2、上がったら売る、下がったら買うの逆張り

指標発表では相場が大きく動くパターンと、ひげを伸ばし元の値に戻るパターンが考えられます。

指標の注目度とそれぞれの戦略

そこで意識しておきたいのが指標の注目度です。指標の注目度によって値動きに次のような特徴があるといえます。

・注目度の高い指標では、大きな流れにつながりやすい。

・注目度の低い指標では、動いても値を戻しやすい。

よって、指標スキャルをするときは、注目度の高い指標では順張り、注目度の低い指標では逆張りということがいえます。もちろん、その限りではありませんので、リスク管理しながらの取引を行ってください。

指標の注目度については、経済ニュースの話題性などでも把握できますが、外為どっとコムの指標カレンダーは注目される指標がマークされているので参考になります。

http://www.gaitame.com/market/yosoku.html

また、指標スキャルでは指標の数字をあまり気にする必要はないです。数字の強弱の度合いもありますが、戻す時は戻すし、そのまま行く時はそのまま行くものです。あくまでも指標の注目度に焦点を絞って、確率で考えるべきでしょう。

指標スキャルの恐ろしさ

指標スキャルは、短期間で大きな利益を狙える一方で、そのリスクも非常に高いです。特に指標発表時の相場は非常に不安定であり、一瞬のうちに大きな損失を被る可能性があります。

スプレッドの拡大

指標発表時には、大量の売買が交差します。これがスプレッド(売りと買いの価格差)の拡大を引き起こします。スプレッドが拡大すると、エントリーとエグジットのコストが上昇し、利益を出すことが難しくなります。

急激な価格変動

指標発表によって市場が急激に動くと、ストップロス(損切り)の注文が執行されない、いわゆる「スリッページ」が発生することがあります。これにより、計画していた以上の損失を被ることがあります。

感情的な判断ミス

指標スキャルは、短時間での判断が求められ、高いストレス下での取引となります。感情に流されやすく、計画通りのトレードができなくなることが多くなりがちです。感情による判断ミスは、損失を拡大させる大きな要因となります。

経験と知識の重要性

指標スキャルを行う上で、市場の動きを正確に予測し、素早く適切な判断を下すためには、豊富な経験が不可欠です。初心者がこの戦略を取る際には、高いリスクを伴うことを理解し、十分な準備と勉強が必要です。

中山

ちなみに私は指標スキャルをやりません。大きなイベントがある時は相場が落ち着いてからトレードを開始します。持っているポジションも事前に閉じます。臆病なので。

指標スキャルは感覚的な部分もあり、なかなか難しいものです。まずは感覚を掴むためにもトレードせず画面を眺めてみるのもいいと思います。

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