FXのデイトレーダーなら必ず覚えておきたいのがレンジブレイクアウトです。
レンジブレイクアウトとは、レンジ相場を確認後、そのレンジを上に抜ければ買い、下に抜ければ売り、という順張りの手法です。
いたってシンプルなレンジブレイクアウトですが、為替相場ではとても有効とされています。方向感の定まらないレンジ相場では、じっと様子を見ているトレーダーが、レンジを抜けた瞬間にいっきに仕掛けてくるため、大きな値動きが生まれるのです。
実際のレンジブレイクアウトのチャート図
上のチャート図では、値がレンジを下に抜けたあと、いっきに下落していくのがわかります。 まさにデイトレーダーにとって絶好の攻め時となるわけです。この例は下落のパターンですが、レンジを上抜けした場合は、当然買いで攻めます。
ちなみに私はローソク足実体の全体がラインを抜けて、その足が確定してからエントリーしています。画像の矢印の次の足が確定してからですね。臆病なので。
レンジをブレイクしやすい時間帯は?
為替市場では、特定の時間帯にレンジブレイクが発生しやすい傾向があります。これらの時間帯は、市場の参加者が増え、取引量が拡大することで価格変動が大きくなりやすいです。デイトレーダーはこれらのチャンスを活用するべきです。
主要な時間帯と特徴
欧州市場が開く時間帯
日本時間の午後3時から午後5時頃です。欧州の主要な金融市場が開くこの時間帯は、多くの経済ニュースやデータ発表があり、市場の活動が活発化します。この時間帯には、レンジ相場からのブレイクアウトが発生しやすい傾向にあります。レンジ相場時に限らす、東京時間の高値、安値をブレイクアウトによる売買はよく行われる手法です。
欧州とアメリカ市場が重なる時間帯
日本時間の夜中から早朝にかけて、特に午後9時から午前2時頃が該当します。欧州とアメリカ市場が重なるこの時間は、為替市場で最も取引量が多い時間帯です。大きな経済指標の発表やイベントがある日には、特に価格変動が大きくなり、レンジブレイクが発生しやすくなります。
レンジブレイクを狙う際の注意点
経済カレンダーの確認
上記の時間帯に経済指標の発表やイベントがないかを事前に確認することが重要です。これらのイベントは市場の方向性を一気に変える可能性があります。
流動性の高い通貨ペアを選択
EUR/USDやGBP/USDなどのメジャー通貨ペアは流動性が高く、レンジブレイクが発生しやすい傾向にあります。
ロスカットの設定
レンジブレイクの際には、予期しない方向への大きな動きが生じることがあります。リスク管理のため、ロスカットの設定は必須です。
レンジブレイクアウトを狙うときは、だましに備えて、レンジをしっかり抜けてからポジションをもつことと、ロスカットを確実に設定しましょう。