為替相場は、国の経済や政策、戦争や災害などの地政学的要因にも反応します。良い材料のでた国の通貨は買われ、悪い材料の出た国の通貨は売られるといった具合です。
長期的にみて相場の方向性を決めるような材料は、めったにでるものではありませんが、短期売買を行ううえでは、ファンダメンタルは無視できないと思います。
突発的に起こる災害や発表などは予測不可能ですが、決められた日時に発表される「経済指標」は、チェックが必要です。
経済指標とは、その国の貿易や雇用などの動向を表わす情報のことで、発表されると同時に相場が大きく動くことが多いのです。当然、相場が動かない限り、利益をだすことはできないので、経済指標の発表時は絶好のチャンスになります。
特に世界経済の中心である、米国の経済指標の発表は、相場全体に影響を与えるケースが多いので、重要なものだけでも頭に入れておきましょう。
経済指標の情報はFX会社のサイトで知ることができます。尚、経済指標の数字は、事前に予想されており、その数字より良いか悪いかで判断することになります。
国の輸出額から輸入額を差し引いたもので、輸出して受け取った資金が、輸入で支払った資金より、多ければ黒字、少なければ赤字になります。赤字続きの国では、予想されていた赤字の額より、実際の赤字の額が少ない場合は、買いの要因につながるケースが多いです。
雇用統計とは、失業率や、非農業、製造業、小売業などの就業者数、労働時間などの、雇用に関する指標のことです。特に失業率は、国の経済状況を見極める大切なもので、注目度の高い指標です。
GDPとは簡単に言えば、国内で生産された物やサービスの合計額のことで、景気動向を表わす重要な指標です。GDPが好調な国の通貨は、買われるケースが多いです。
FOMCは経済指標とは異なりますが、米国の金融政策を決める重要なものです。利上げか、利下げか、据え置きか、当然利上げが決まれば、米ドルは買われる傾向になります。また、議事長のコメントにも注目が集まります。